「養生」「健身」「護身」

「養生」「健身」「護身」
太極拳を永く続ける事で、それなりに見えてきた3つの柱。

「養生」とは、命、生命力、それをケアする力と考えてます。
やる気がでない…、気が進まない…、こういった状態になった時は、
心に想い悩むことがある、身体のどこかに不調がある状態。
お日様の下で身体を動かす。自然の一部であることを自覚する。
笑顔でいられる事。明るい性格でいられる事。ご飯をおいしく食べられる事。
ヒトとしての根源的な力を養い保つ事が、
太極拳を通して手に入れることができると思います。
不安や焦燥感の中での、マスコミ主導の健康法や、健康器具、投薬を養生とはいいません。

「健身」とは、より積極的に健康を増進していく。
強い身体、柔軟な心へと自分をかえていく、
心と身体を作り上げる、そんな力が太極拳にはあります。
自分の主(あるじ)は、自分。司令官は自分です。
太極拳を続けることで、少しづつ少しづつ、昨日よりも今日はちょっと強くなっている。
そう感じることができると思います。

「護身」とは、トラブルを事前に察知して、
あわてずに回避、もしくは対応できる精神状態。
しっかりと反応できる身体と技術と心。これが「護身」と呼ばれるものであり、太極拳の中に存在するものです。
太極拳=武術です。
太極拳は武術以外のなにものでもありません。
武術とは危機管理能力です。戦わないためにはどうすれば良いか、後々面倒な事にならないためにはどう対処すべきか、
最善を考え行動するのが危機管理です。
投げ飛ばしたり、打ったりして問題を解決しようとする時点で、
この社会では不適合者の烙印を押されます。

「養生」生きる力。
「健身」強い身体。
「護身」社会を渉る知恵。

もしもこれらが、太極拳によって手に入るのなら、私には、魅力的に思えるのです。
ただし、これらは、あくまで私の思考です。

それぞれが、自分の太極拳のモノサシを持ちましょう。

GORO について

太極拳に惹かれ、早や四十年。踊りでもなく、組織の下請けでもなく、ただのあたりまえの太極拳を、日々稽古しております。スポーツもどきの普及に懸念をいだきます。本来は、華道や茶道という、自分にベクトルが向かう種類の文化と思います。賛同者は非常に少ないのがさみしい(笑)
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