道場

生徒さんの動作を手直しする時、
何故そうしないといけないのか、
明確に理由を伝えます。

段級の試験に通らないから、とか、
演武の見栄えが良くなるようにとか、
そういった理由ではありません。

姿勢や動作には「理」があります。
自己流の解釈が入り込む余地はありません。
驕らず、素直な心で向き合うものです。

手直ししても、すぐに戻ってしまう人がほとんどです。
それでも諦めずに、その都度手直しします。
でもそれは、あたりまえのことです。
教える側には、怒りも嘆きもありません。

けれど、学ぶ側は、何度も同じ注意を受けてしまうことを
真剣にとらえてもらいたいのです。

お金を頂いて、その場限りのサービス提供を行っているのではありません。
長く続けていける素地を養って欲しいからこそ
繰り返し手直しをします。

お客さま扱いではなく、同志として友人として、
先輩として、水先案内人として接しているのです。

お教室ではありません。道場です。

サービス業ではありません。道場です。

GORO について

太極拳に惹かれ、早や四十年。踊りでもなく、組織の下請けでもなく、ただのあたりまえの太極拳を、日々稽古しております。スポーツもどきの普及に懸念をいだきます。本来は、華道や茶道という、自分にベクトルが向かう種類の文化と思います。賛同者は非常に少ないのがさみしい(笑)
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