生徒さんの動作を手直しする時、
何故そうしないといけないのか、
明確に理由を伝えます。
段級の試験に通らないから、とか、
演武の見栄えが良くなるようにとか、
そういった理由ではありません。
姿勢や動作には「理」があります。
自己流の解釈が入り込む余地はありません。
驕らず、素直な心で向き合うものです。
手直ししても、すぐに戻ってしまう人がほとんどです。
それでも諦めずに、その都度手直しします。
でもそれは、あたりまえのことです。
教える側には、怒りも嘆きもありません。
けれど、学ぶ側は、何度も同じ注意を受けてしまうことを
真剣にとらえてもらいたいのです。
お金を頂いて、その場限りのサービス提供を行っているのではありません。
長く続けていける素地を養って欲しいからこそ
繰り返し手直しをします。
お客さま扱いではなく、同志として友人として、
先輩として、水先案内人として接しているのです。
お教室ではありません。道場です。
サービス業ではありません。道場です。